お客様からメッセージが届かないなどの問い合わせが社内から上がってくることがあります。メールサーバで受信したメールのステータスを確認する際に、どのトランスポートルールが適用されているのか確認する為に、トランスポートルールのIDを確認します。
目次
メールが届かない事象内容
お客様から送信されたメールにて、1人の社員には届いているが、別の社員には届かないケースがありました。
メールの宛先に2名弊社社員に作成されたメールにもかかわらず、1名は受信されているが、別の社員は届いていませんでした。
トランスポートルールの運用
この設定は、「office365」の「Exchange」サービスメールサーバにて、スパムフィルタをしないで、受信出来るように設定する運用をしています。大事なお客様のメールがスパムフィルタで引っかかってしまうと、ユーザーには届くまでにタイムラグが発生します。スパム判定されたメールはメールサーバに1次的に保留されユーザーに確認メールが届きます。このメールは、ユーザーが送信してから2〜3時間かかっています。業務でのこの時間ロスはかなり大きいんではないでしょうか?また、確認メールがユーザーに届いても、見慣れないメッセージのメールなのでユーザーは馴染みがないので無視してしまうことが多いです。 スパム検知されたメールは下記のアドレスからユーザーに送信されます。
送信者アドレス:quarantine@messaging.microsoft.com
社内へ公開情報として周知していますが、いつもとは違うメールなのでいつも問い合わせが来ます。
(警戒心が高いのいいのですが、いい加減自分で判断して処理してほしい気持ちも半分あります)
Exchange管理センターでメッセージ検索
今回も社員から、メールが届かないという連絡が入ったのでいつも通りメールサーバを確認しました。確認方法は以下の方法です。
事前にヒアリングすること
- 送信者アドレス
- 受信者アドレス
- 送信時刻
これは必ずヒアリングします。メールが届いていない本人はすべて理解しているので、「メールが届かない」という電話連絡が開口1番で言ってきます。これだけではなんのこっちゃ?わかりません。自宅が火事になって、消防署に連絡する人もこんな感じなんだろうなって思います。少し興奮気味なので、相手を少し冷静にさせてから事象内容を聞き出します。ひとり情シスのヒアリング能力、コミュニケーション能力が必要です。ここで相手とぶつかっては事象が改善されません。
Exchangeメールサーバの確認場所
「office365」の「Exchange管理センター」より「メールフロー」から「メッセージの追跡」で確認します。
PowerShellにてトランスポートルールを確認します
コマンドはこちらです。office365に接続させて下記のコマンドを実行します。
Get-TransportRule (ExchangePowerShell) | Microsoft Learn