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NRAIDを社内でファイルサーバとして運用している中で、クォータ制限をかけて運用している場合に、ユーザーから「アップロードが出来ないんだけど」という問い合わせが入ります。これは、NRAIDにデータをアップロードしっぱなしで整理しないとファイルサーバが逼迫して、データがアップロード出来なくなる可能性があるので、クォータ制限をかけています。この無法地帯化を避ける為にクォータ制限をかけるのですが、ユーザーがアップロードしたファイルが他のユーザーによって移動され、どこのフォルダに格納されてしまって場所が特定出来なくなってしまいます。そこで、ファイルの所有者一覧を洗い出して、情報システムより、あなたのファイルはこちらにあるので不要でしたら削除してください。とユーザーに通知連絡します。整理出来ないユーザーに対して整理整頓を促すためのリストが必要になります。
通常の運用では、Web管理画面からフォルダ共有やクォータ制限やドメイン参加など一般的な操作が可能ですが、一部特殊な設定をする場合には、「TeraTerm」で接続してコマンドラインで操作することが可能になります。ただ、管理運用のベースがWeb管理画面からの操作なので、NRAIDデフォルトの状態では、TeraTermでアクセスすることは出来ません。
そこで、こちらのモジュールをインストールすると、TeraTermでの接続が可能になります。
ここからは、「TeraTerm」でSSH接続してコマンドを実行します。SSHなのでポートは「22」です。
/opt/samba/bin/wbinfo -i “xxxx”
“xxxx”はADのユーザー名を入力してください。
“xxxx”:*:257480:253832::/home/ドメイン名/”xxxx”:/bin/false
ここでは「257480」の数字が調べたいユーザー名になります。
ログ出力コマンドを実行 ディレクトリ移動
cd /raid0/data
ここが共有フォルダが生成されているトップディレクトリです。本来であれば、該当のディレクトリ(フォルダ)に移動してからコマンドを実行したいのですが、共有フォルダ名が、日本語の為移動出来ませんでした。そのため、トップディレクトリからファイル所有者情報を洗い出します。
cd /raid0/data ls -alR >> XXXX\test3.txt
XXXXは英字で作成した共有フォルダです。XXXXフォルダ直下に今回のデータを吐き出します。
先程吐き出したファイル「test3.txt」をデスクトップに移動します。
テキストファイルを開いて「CSV」形式に変換して保存します。
該当のユーザー”xxxx”を置換して、色付けします。ここからはエクセルのスキルです。
この状態でユーザーに渡してもいいのですが、ユーザーエクスペリエンスを考えると集約して渡して上げたほうが思いやりがあるので、不要な行は削除しました。
データエクスポートしてそのままユーザーに渡すほうがとっても楽で、後はユーザーにお任せしたかったのですがユーザーはITエンジニアではないし、Macユーザーで、データは数千行にもなるので少々手間でしたが不要な行は削除して渡しました。自分のエクセル関数スキルがもっと高ければ簡単に該当のユーザーを抜き出して渡せたのですが、手作業で行を削除したので時間がかかってしまいました。もっとエクセル関数スキルを磨きたいものです。後は、ヤノ販売様に日本語入力した共有フォルダもディレクトリ移動出来るようお願い致します。まだまだ、社内では日本語の共有フォルダがメインになっていますのでよろしくお願いいたします。