ドメイントランスファー(ドメイン移管)「.co.jp」は地味に手数料がかかる

ドメイントランスファー(ドメイン移管)「.co.jp」は地味に手数料がかかる

2019年12月19日
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今まで管理運用されていた会社からウチのところで管理運用する為に、ドメイントランスファー(移管作業)をしました。また、メールサーバなどもoffice365のExchangeサービスへ移行します。

 

今回の状況

移管元のドメインは既に数十年運用されています。

DNSサーバも移管元が管理運用しています。

メールサーバは、office365ではないもので運用、ドメイン移管後「office365」へ引っ越し

ドメイン移管するドメイン管理会社は「お名前.com」です。

移管するドメインは「〜.co.jp」です。

大まかな作業フロー

  • ドメイン移管申請
  • 移管元からドメイン移管
  • 移管先DNSへネームサーバを移行
  • 移管元のMXレコードを追記(TTLを600と短く設定)
  • Whois情報を変更

DNSレコードをヒアリング

移管元のドメイン管理者に現在のDNS記述しているDNSレコードをヒアリングします。今回メールサーバをドメイン移管後に引っ越しするので、MXレコードはしっかりとヒアリングするのが大事です。Webサイトを運営している場合は、Aレコードなどに記述されています。

移管申請(入金発生)

お名前.comへ「ドメイン申請」を依頼します。今回のドメインは「.co.jp」なので、認証コードを移管元から発行するフローではありません。お名前.comへ申請出して、お名前.comから申請が受理されれば請求メールが届きます。

申請不受理

理由:Whois情報内のDomain Information: [ドメイン情報]内の通知アドレス(電子メールアドレス)が記述されていませんでした。

対応:移管元に電子メールを記述するよう依頼

この電子メールは移管承認メールを配信するアドレスになるので必須です。一昔前ではここをブランクでもドメインが取得出来ていた時代です(今回のドメインは1999年に取得されたドメインです)

移管元よりWhois情報を追記してもらって、再度お名前.comへ移管申請依頼

1時間程度で申請が受理され、移管手数料の入金メールが届きました。

移管手数料:1485円(税込み)

すぐにセブンイレブンで入金。入金20分程度で入金が受領されました。

入金が受領されると即時(1〜2分で)お名前.comから「JPRS」へドメイン移管の申請が出されました。

その1〜2分でドメイン移管元の会社へ移管承認依頼メールが配信されました。

承認依頼のリンクをクリック

移管元に届いた「移管承認依頼メール」内のリンクをクリックしてもらいます

お名前.comから連絡

承認依頼リンクのクリックしてから、お名前.comよりドメイン移管の完了メールが届くまで、およそ1時間30分です。

承認依頼リンクをクリックして「JPRS」で処理され、完了してからお名前.comでの処理が開始されます。お名前.comにて移管作業が完了すると、完了メールが配信されました。

ドメイン移管完了

この時点では、ネームサーバは移管元のDNSになっています。もちろんメールサーバも移管元のメールサーバを使用しています。お名前.comのDNSサーバには、まだ何も記載されていません。

お名前.comへログインすると、移管されたドメインが追加されています。

DNSレコードを追加

移管元からヒアリングした「MXレコード」「Aレコード」などを記述。ネームサーバもお名前.comに切替ます。

お名前.comでは「DNSレコード」に記述して反映される際に、ネームサーバもお名前.comへ変更しますという設定がデフォルトで入るので注意しましょう。こちらのチェックを入れた状態で、DNSレコードの反映をすすめると自動で「ネームサーバ」もお名前.comに切り替わってしまうので注意しましょう。

MXレコードのTTLは600程度にしています。

NSレコードのTTLは変更出来ず、36000になっています。

※この設定でDNSサーバがお名前.comに切り替わります。メールサーバは移管元のMXレコードを記述しているので、まだoffice365に引っ越しはされません。

Whoisの編集(コンタクト等)

お名前.comへドメイン移管が完了しているので「Whois」情報の変更が可能です。変更出来る情報はこちらです。

  • 登録者情報の変更
  • 管理担当者情報の変更
  • 経理担当者情報の変更
  • 技術担当者情報の変更
  • 公開連絡窓口情報の変更

Whoisの編集(登録者:入金発生)

ここで1つ編集に費用が「登録者情報の変更」だけ費用が発生します。入金確認後に変更になります。

費用:1050円

「.co.jp」移管作業をする際にかかった費用

移管作業にかかった費用の合計は、2535円です。

内訳はこちらです。すべてお名前.com(ドメイン管理会社)に入金します。

  • ドメイン移管手数料
  • 「登録者情報の変更」

この他に、別途ドメイン更新料が毎年発生します。

「.co.jp」への移管するためにかかった時間

実質3時間

すべてがスムーズに行けばこの時間で済んでしまいます。

注意するのは、申請内容の不備「登録メールアドレス」の情報、「入金時間」クレジットカード払いならもっと早く処理がすすむのではないでしょうか?「移管元の承認メール確認」今回はこの承認リンクのクリックが日をまたいでしまったので2日間にかけて移管作業時間がかかりましたが、平日10時頃から移管申請をだしていれば、余裕で1日で完了していたでしょう。

 

ひとり情シスより

ひとりでドメイン移管作業の事前準備から実行を行う際に、作業フローを作成して作業チェックシートも作って作業をするのですが、この作業チェックシートをレビューしてくれる上位技術者がいないので、不安でいっぱいでした。今回は、メールサーバの引っ越しも次に控えているので少しでもダウンタイムが少なく、メールがドロップしないように、細心の注意を払いながら作業をしています。今まで経験してきた大手の切替作業がこういうところで役にたっているのかなと思います。作業チェックシートで人的ミスをなくす作業など、ここだけしか知らなければノウハウがわからないと思います。自分もそういう現場から離れて長くなってきているので、第一線で活躍しているネットワークエンジニアの方々がやっている作業フローなどはとても気になります。 どこかのコミュニティなどからしっかりと情報をキャッチして行きたいと思います。